2018年は年初よりさまざまな取引所で起こったハッキング事件が世間を賑わせました。仮想通貨の経験が浅い方でも、取引所は外部から狙われやすいと、なんとなくお気づきではないかと思います。取引所で仮想通貨を保管する以外にどんな選択肢があるのでしょうか。
今回の記事では、取引所以外の仮想通貨を保管する方法であるウォレットの特徴を簡潔に解説するとともに、その入手方法や購入方法、利用に必要な金額などを紹介していきます。
ハードウェアウォレットの入手方法と相場価格
ハードウェアウォレットの代表格として有名なのが、TREZOR(トレザー)やLedger Nano S(レジャーナノS)といったデバイスです。ハードウェアウォレットを利用すると、インターネットから切り離して仮想通貨を保管することができるので最も安全性は高いと言われています。多額の資金を長期にわたり保管される方にはオススメの保管方法です。
各ハードウェアウォレットの入手方法
各ハードウェアウォレットを調べると、さまざまなところで入手できることがわかります。例えば、Amazon、ヤフーオークション、メルカリなど。しかし、安易に購入するのは避けたほうがよいでしょう。
過去には、細工されたハードウェアウォレットから仮想通貨が抜かれるという出来事がありました。偽物も市場に出回っている可能性もありますので、信頼できるショップ以外からの購入はなるべく避けましょう。
では、どこで購入すれば安心できるのでしょうか。基本的には海外公式オンラインショップや正規代理店を通じての購入であれば、信頼できると言えます。
TREZOR(トレザー)の入手方法と相場価格
TREZORは、海外公式サイトから直接購入する方法が最も信頼できます。
また、Zaif仮想通貨取引所を通じてAmazonサイトから購入することもできます。商品説明欄には、「ZAIFを運営するテックビューロ社が輸入しており、国内正規品である」との文言が記載されているので、Zaif経由なら比較的信頼できるのではないでしょうか。
TREZORの購入価格は、海外サイトを通じると89ユーロ(約12,000円)、Amazonであれば約15,000円です。
▼TREZOR海外公式サイトはこちら
▼ZAIFのTREZOR紹介ページはこちら
Ledger Nano S(レジャーナノS)の入手方法と相場価格
Ledger Nano SもTREZOR同様、海外公式サイトからの購入が最も安心です。
また英語サイトからの購入に抵抗がある場合、国内正規代理店からの購入をオススメします。国内では、Earthship社やhardwarewallet.jpから購入できます。
Ledger Nano Sの価格は、どのショップから購入しても、15,800円です。
▼Ledger Nano S海外公式サイトはこちら
▼Earthship社からの購入はこちら
▼hardwarewallet.jpからの購入はこちら
ウェブウォレットの特徴と利用料
ウェブウォレットは、インターネット上にある第三者のサービスに仮想通貨を預けるタイプのウォレットです。オンライン上での保管、第三者に委ねる点でハードウェアウォレットとは真逆の性質を持っています。
スマホやパソコンがあれば仮想通貨をすぐに取り出せる利便性を持つ反面、セキュリティ面に欠けるため多額の仮想通貨の保管には向かないと言えます。
BLOCKCHAIN(ブロックチェーン)ウォレット
ウェブウォレットで有名なサービスが、BLOCKCHAINウォレットです。古くからある人気ウォレットの一つで、日本語対応かつ多くの利用者が世界中にいるため、比較的安心して利用することができます。
現在Blockchainウォレットは、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュの保管に対応しており、公式サイトの「ウォレットを作成」の箇所から無料で作れます。
▼BLOCKCHAINウォレットはこちら
▼BLOCKCHAINウォレットの特徴や使い方はこちら
仮想通貨取引所の提供するウェブウォレットサービスを利用する
また、仮想通貨取引所の提供するサービスもウェブウォレットに分類できます。例えば、bitbank取引所の提供するウェブウォレットは、管理体制には定評があります。人気の仮想通貨リップルやライトコインの保管も取り扱っているので、これらの通貨を預けるのに適しています。
仮想通貨取引所の提供するウォレットサービスは、取引所の口座があれば無料で利用できます。
▼ビットバンク公式サイトはこちら
▼ビットバンク の特徴はこちら
ソフトウェアウォレットの特徴と利用料
この記事では、ソフトウェアをパソコンにインストールし、デスクトップで管理するタイプのウォレットをソフトウェアウォレットと定義し、紹介します。ウェブウォレットに比べて、すぐに取り出せる利便性には劣るけれども、自ら保有するデバイスで管理する点から安全性は高くなります。
以下に紹介するウォレットはどちらも日本語対応となっており、無料で作成することができます。
MyEtherWallet(マイイーサウォレット)
MyEtherWalletは、イーサリアムやイーサリアム系のトークンを保管することのできるソフトウェアウォレットです。サイト言語を日本語に切り替えたのち、「お財布の作成」から利用を始めることができます。
マイイーサウォレットはパソコンのデスクトップ専用だったのですが、近い将来、iOSおよびAndroid端末向けのスマホアプリがリリースされる予定です。
▼MyEtherWallet公式サイトはこちら
▼MEWconnect公式サイトはこちら
Copay(コペイ)
Copayは、ビットコインを保管するためのソフトウェアウォレットです。高度なセキュリティを有するマルチシグネチャ対応なので、より安全に保管できると言えるでしょう。Mac, Windows, Linuxに対応するだけではなく、iOS, Android端末にも対応しています。
Copay公式ページ下部より各種ダウンロードすることで利用が可能です。
ウォレットアプリの特徴と利用料
ウォレットアプリは、お手持ちのスマートフォンにアプリをダウンロードして仮想通貨を保管するタイプのウォレットです。ソフトウェアをダウンロードするという点で、上述のソフトウェアウォレットの一種でもあります。
ここでは2つのオススメウォレットアプリをご紹介します。全て日本語に対応しており、無料でダウンロードできるので安心して利用できます。
GINCO(ギンコ)
GINCOは、2018年春に「仮想通貨時代の銀行」になることをコンセプトにリリースされた、複数の仮想通貨を一元管理できるスマホアプリです。高水準のセキュリティはもちろん、わかりやすいユーザーインターフェースを追求することで、利用者がストレスなく使えるように設計された点が特徴です。
現在はiOS版のみですが、近日中にAndroidにも対応する予定です。
▼GINCO公式サイトはこちら
▼GINCOの特徴や使い方についてはこちら
tokenPocket(トークンポケット)
tokenPocketは2018年春にリリースされた、仮想通貨を安全に保管できるスマホアプリです。
イーサリアムと8000種類以上のイーサリアム系トークンに対応しており、利用者自身の資産が一目で見やすいデザインに設計されている点が特徴です。また、Dapps(分散型アプリケーション)が遊べるDAppsブラウザとしての機能も。
現在はiOS版のみリリースされています。
▼tokenPocket公式サイトはこちら
▼tokenPocketの特徴や使い方についてはこちら
仮想通貨の保管にウォレットは必須!
仮想通貨の保管には常に自己責任がつきまといます。安易に取引所に保管するのではなく、ご自身に合った保管方法を取り入れていくのが望ましいです。
今回ご紹介した各ウォレットの特徴や入手方法を理解した上で、ご自身の保有する仮想通貨に必要なウォレットを入手し、安全に管理することを徹底していきましょう。
もしハードウェアウォレットを購入されるのであれば、くれぐれも安いからと言って不明な事業者や個人からは購入せず、公式サイトや正規代理店を通じて購入を行うのがベストです。