2018年1月の大規模流出事件以降、仮想通貨資産を安全に管理することに注目が集まっています。しかしその一方で、具体的な対策をしていない人もまだまだ少なくありません。
「取引所に預けっぱなしはダメ」
「ウォレットを使うのがいい」
頭ではそう理解していても、実際にはウォレット利用に二の足を踏んでいるのが実情のようです。
ウォレットの知識不足からウォレットを活用できずにいる人たちのために。この記事では、ウォレットの中でもウォレットアプリをクローズアップし、おすすめのウォレットアプリ5選を紹介します。
ここで紹介するウォレットアプリの中から、あなたにとって初めてのウォレットアプリを選んでみてはいかがでしょうか?
ウォレットアプリのメリット・デメリットとは?
まずはウォレットアプリのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
ウォレットアプリのメリット
ウォレットアプリとは、いわゆるスマホウォレットのことです。
アプリストアからスマホアプリをダウンロードし、自身の端末にインストールすれば、どこからでも気軽に、無料で利用することができます。この点がウォレットアプリの1番のメリットでしょう。
スマートフォンが浸透した最近では、PCを所有していないという人も珍しくありません。そのような人でもスマートフォンから利用できる手軽さが、ウォレットアプリにはあります。
ウォレットアプリのデメリット
一方で、ウォレットアプリには小さいながらデメリットも存在します。それはPCと比較して、リスクへの対策が低くなりがちな点です。
たとえばセキュリティソフト。PCにセキュリティソフトをインストールしている人は多くいると思いますが、スマートフォンではどうでしょうか?かなり数に差があるのが実際のところだと思います。
また、壊れたときのバックアップもPCの場合と意識差が見られるポイント。スマートフォンのバックアップを定期的にとっている人は、かなり数が限られるはずです。
ウォレットアプリには大抵バックアップキーがあり、スマートフォンが壊れてもデータが復元できるようになっています。
しかし、このバックアップキーを間違えてメモしてしまったり、なくしたりという可能性も少なくありません。あらかじめ自身のスマートフォンのバックアップをとっておけば、バックアップキーに頼ることなくウォレットアプリにアクセスできるので、そうしておくに越したことはないでしょう。
リスクへの意識を徹底して、ウォレットアプリを安全に利用したいところです。
おすすめウォレットアプリ5選
おすすめウォレットアプリ①Ginco(ギンコ)
「お金は銀行で 仮想通貨はGincoで」をキャッチコピーとする国産のウォレットアプリ。複数のブロックチェーンにまたがる幅広い対応通貨が特徴で、2018年8月現在その数は15種類に上ります。
主な対応通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、オーガー(REP)など。今後も少しずつ対応通貨を増やしていくようで、イーサリアムクラシック(ETC)やリスク(LSK)への対応も発表されています。
複数の通貨を管理するにもこのウォレットアプリが1つあれば大丈夫という点は、ウォレット利用へのハードルを下げる大きな長所かもしれません。
2018年8月現在のところ、iOS版のみのリリースで、Android版は近日リリース予定となっています。
おすすめウォレットアプリ②Yenom(エノム)
とびきりやさしいビットコイン・ウォレットアプリ「Yenom」。こちらはビットコインキャッシュ専用のウォレットアプリです。
公式サイトには「はじめてのウォレットならこれを使うべき」との文言もあり、使いやすさについては折り紙付き。
ビットコインキャッシュを保有している人なら、まずはYenomでウォレットとはどんなものなのか理解するのが良いでしょう。
既にiOS、Androidともにリリースされているので、どちらのOSでもすぐに利用することが可能です。
【iOS】Yenomのダウンロードはこちら
【Android】Yenomのダウンロードはこちら
おすすめウォレットアプリ③tokenPocket(トークンポケット)
一方、こちらの「tokenPocket」はイーサリアムを専門にするウォレットアプリ。
イーサリアム専門と言っても、イーサリアム系のトークンには幅広く対応しています。もちろんERC-20トークンにも対応なので、DAppsの利用だって問題なし。
また、tokenPocketにはDAppsブラウザ機能も搭載されています。tokenPocketがあれば、なんとスマートフォンからDAppsが利用できるのです
。対応するDAppsは2018年8月現在12種類にとどまっていますが、順次追加していく予定とのこと。DAppsが浸透する頃にはあらゆるDAppsがtokenPocketで遊べるなんてこともあるかもしれません。
現状はiOS版のみのリリースです。Android版のリリースについては予定されていません。
おすすめウォレットアプリ④Bitpie(ビットパイ)
Bitpieは使いやすいインターフェースや対応通貨数が魅力のウォレットアプリ。
Gincoと同じく、複数のブロックチェーンにまたがって対応通貨があります。なんとその数、40種類以上。
ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、イーサリアムクラシック(ETC)などの主要通貨はもちろんのこと、メインネット移行を果たしたイオス(EOS)やイオス系のトークン、トロン(TRX)、オミセゴー(OMG)、ドージコイン(DOGE)といった通貨にも対応しています。
2018年8月現在のところ、日本で人気のリップル(XRP)やネム(XEM)には対応していませんが、めぼしい通貨は順次追加予定。まさに「これさえあれば他のウォレットはいらない」を実現するウォレットアプリがBitpieです。
BitpieはiOS、Androidともにリリース済。OSのせいで利用できないという心配もありません。
【iOS】bitpieのダウンロードはこちら
【Android】bitpieのダウンロードはこちら
おすすめウォレットアプリ⑤coinomi(コイノミ)
coinomiもまた対応通貨数が売りのウォレットアプリ。その数は100種類を有に超えます。
主要通貨というよりは、いわゆる草コインの対応が多い印象で、「海外の取引所を利用して有名ではない通貨を取引している」という人にはぴったり。
残念ながらリップル(XRP)やネム(XEM)には対応していませんが、それでも十分すぎるほどの種類の通貨を安全に管理することができるでしょう。
coinomiもまた、iOS、Androidともにリリース済。OSを選ばない点は嬉しいポイントです。
【iOS】coinomiのダウンロードはこちら
【Android】coinomiのダウンロードはこちら
https://www.coinomi.com/
スマホでも仮想通貨は安全に管理できる!
以上、おすすめのウォレットアプリ5選について紹介しました。
2018年1月の流出事件を契機に、仮想通貨資産の安全管理に対する意識は少しずつ高まってきました。しかし、「仮想通貨資産は取引所に預けっぱなしでも大丈夫」と考える人がまだまだ少なくないのが現状です。
「安全管理のために1台○万円のハードウェアウォレットを使いましょう!」初めてウォレットの使用を考えている人にここまでは言いません。
無料のウォレットアプリを利用して最低限の安全管理をしてみませんか?仮想通貨取引は、少しの手間と安心を取引するところから始まります。